2021/05/09

住宅で太陽光発電を導入するにあたっては、年間を通じた日射量がどの程度あるかがポイントとなります。地域ごとに期待される日射量は、過去のデータをもとにしてかんたんにシミュレーションできるようになっていますので、まずは業者にお願いして、想定される日射量と発電量のシミュレーション表を作成してもらうとよいでしょう。その上で正式に導入しようという場合ですが、家庭の電気料金メニューについても工夫をする必要があります。一般的な家庭における電気料金の契約は、昼間も夜間も電気料金の単価がかわらない従量電灯とよばれるタイプであることがほとんどです。
しかし、もし太陽光発電を導入するのであれば、これでは不都合なことが多いといえます。太陽光発電は日光のあたる昼間に行い、夜間は活用できないという特性があるからです。時間帯別電灯契約に切り替えれば、一般的には需要の多い昼間は割高な単価で、夜間は割安な単価が適用されます。そこで、昼間は太陽光発電を電力を自宅用に利用して電気料金を節減し、夜間は電力会社から安い電力を買うようにすれば、さらに電気料金を節約することが可能となります。
ただし、当たり前の話ですが、いかに太陽光発電を導入していたとしても、昼間に電力を膨大に使用するようなライフスタイルを送っているという場合には、このようなしくみは破綻してしまいますので、いつ、どのような家電を使用することが多いのかについても、あらかじめ把握しておいたほうが無難です。